ケーススタディ

理論を学び、「自分のモノ」にするにはケーススタディが最適です。でも良く知らない人が多いので、ケーススタディとは何か、ルール、進め方を以下にまとめます。

  1. ケーススタディとは何か
    1. 目的は、経営者になったつもりで事例を分析、議論し、現実の企業経営に役立つ実務センスを身につけること
    2. 法律や医学の分野で生まれた
      • 現実の裁判・判例や病気の診断・治療の症例から実際に役立つ知識、考え方を身につける(1880年代のハーバード・ロー・スクールで誕生)
    3. 今世紀はじめに経営学の分野に導入される
      • 1908年設立のハーバード・ビジネス・スクール(HBS)で導入
      • 1924年に全課目がケース・メソッドに(2年間で1000ケース)
      • 1950年代には他機関へも普及 (56年慶応ビジネススクール)
  2. ケーススタディのルール
    1. 書いてある情報だけで
    2. 書いてある時点で考える ~現実の後日談ではない~
    3. 経営者の立場で
    4. 意思決定する
    5. 正解はない ~多様な正解がある。答を出したロジックを問う~
  3. ケーススタディの進め方
    1. 個人研究
      • 通読:事実を中心にまとめ、状況を理解する
      • 設問への意見:独自に、ロジカルに考える
    2. グループ討議
      • 予備的に、各自の分析を検討し合う
      • グループで結論をつける<・li>
    3. クラス討議
      • グループで結論をつけた場合でも、個人の意見歓迎

繰り返し説明しておかないと、目的意識を失い時間のムダになります。

また研修担当から、ケースが古いから変えてくれと言われるのですが、よほどズレがない限り、研修効果が期待できるので、そのまま使うことを勧めています。でも、理解できない人が多いんです。トホホ 。